(1) ファン
@風量のチェック
●必要風量は原設計どおりでよいか。
●現状または将来に風量増加の必要があるか。
A省エネルギーのチェック
省エネルギーを配慮する項目があるか。
●省エネルギーと環境
当該系統に省エネルギーを配慮して効果が得られる環境となっているか。
●効率の向上(機器効率および運転効率)
高効率ファンおよび回転数制御システムなどの採用について検討する。
なお、ファンの省エネルギー方法を検討する場合の基本事項を第1表に示す。
B負荷のチェック
●現在の間仕切りに対して、第2表に示すような負荷要因をチェックする。
特に負荷の増加については、将来さらに増加する負荷を加味した数値を見込む必要があり、見込み違いはリフォームの繰り返しにつながる恐れがある。
(2) コイル
@容量のチェック
●必要処理熱量は原設計どおりでよいか。
●現状または将来に処理熱量増加に必要があるか。
A省エネルギーのチェック
現状設備が2コイル(冷却、加熱コイル分離設置)方式の場合、下記の項目についてチェックする。
●冷却、加熱コイル分離設置の必要性(例えば再熱コイルが必要か)。
●加熱源の供給が蒸気であった場合、それにこだわる特別な理由があるか。
なお、2コイルを1コイル(冷却加熱兼用コイル)とした場合の制圧減少による省エネルギー効果量の一例を第3表に示す。
B負荷のチェック
前項(1)のBに順ずる。
(3)フィルタ
@清浄度のチェック
●ビル衛生管理法(ビル管法)に適した性能を発揮しているか。
●全外気方式の場合は乾式、衝突粘着式フィルタでよいが、ファンコイルユニット+インテリア方式の場合には換気回数が少なくなるので、電集式あるいは高性能フィルタなどの採用を検討する必要がある。
(4)加湿器
@容量のチェック
●必要加湿量は原設計どおりでよいか。
●現状または将来に加湿量増加の必要があるか。
A方式のチェック
●過去にスケール等による故障を起こしてないか。
●加湿効率の低いものを使用してないか。
なお、加湿方式及び特色を第4表に示す。
B注意事項
●インテリア系統が冬期に全外気方式で冷却するような方式となっている場合は、加湿が非常に難しいので加湿システムを再考する必要がある。
●水微粒子噴霧型加湿器は白粉発生の恐れがある。
(5)空調機形状
@20〜25年以前の空調機は現場組立形式が多かったが、現在はメーカー標準規格によるユニット形式が大勢を占めている。形状も旧来が横型であったものが、最近では竪型も普及してきている。
A現在は体積も旧来の2/3〜1/2と小さくなっているが、ドレンパンは浅くなっているので注意を要する。
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