g)水槽内汚染物 |
1.藍藻類 |
藻類の中で最も下等なもので、薬品や汚染に強く至る所の水域に存在しています。この類の多くは水に異臭味を与えます。
オッシラトリア:汚染に強く、汚水溝や冷却塔等にもよく繁殖し、カビ臭、スライム形成、濾過池の閉鎖、コンクリートの腐食をひきおこします。
アナベーナ:水にカビ臭や緑色を与えたり、毒性物質を生産します。
ミクロキスティス:俗にアオコとよばれ、初夏や秋の富栄養化した封鎖水域に異常繁殖します。古城の外堀の水が夏季緑色になるのはこのためです。
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2.珪藻類 |
種類、量が多く、分布も広く障害の原因も多い水中微生物です。細胞膜は強固で、黄褐色を呈します。また二分裂増殖を行う点が特徴です。増殖には日光を必要とし、春秋には異常繁殖して障害をひきおこします。
キンベラ:河川、湖沼の底質に好んで繁殖します。スライム形成し、砂濾過を障害します。
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3.緑藻類 |
種類や大きさもさまざまで、異臭味(魚臭)を出すものや、スライム形成など障害をもたらすものもあります。
アオミドロ:流れの緩やかな川岸や水田などに繁殖し、増殖には日光を必要とします。
テトラスポラ:寒天質に包まれた群体をつくり運動性に欠けます。塩素消毒に強くまたスライムをつくります。
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■上記の藻が水槽内に繁殖するのですが、受水槽に比べ高架水槽は、直接日光を浴びてしまうので、1・2の藻の繁殖の進行は高架水槽の方が、受水槽に比べ早いといえます。
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